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日本体外循環技術医学会 関東甲信越地方会
JaSECT:The Japanese Society of Extra- Corporeal Technology in Medicine

2023年度 第2回勉強会の報告

  

2023年度第2回勉強会を 2023 年 9月 3日(日曜日)に開催しました。久しぶりの現地開催でしたが、テーマとして希望が多かった補助循環を中心に企画致しました。
 

参加者:85名(会員 69 名、非会員 14 名 学生 2 名)

   

教育講演においては『Perfusionistが知っておくとよさそうな心力学』と題して東京大学医学部附属病院 麻酔科 痛みセンター 假屋 太郎 先生にご講演頂きました。

 
  

 
人工心肺の管理に必要な血圧・心電図・ポンプ流量・CVP・PAP・リザーバレベルそれぞれの数値の意味を理解することが大切であること。ポンプ流量と1回心拍出量それぞれの機序やPV‐loopの理解と応用の必要性をわかりやすく解説して頂きました。
 
シンポジウムにおいては『補助循環管理の工夫』と題して各施設の施設と使用しているデバイスを含めてご紹介いただきました。
   
1つの指標で判断せず血圧やエコー、温度、尿量、SvO2、回路内圧等、複合的判断にて管理を行っているとの報告や、ECMOチームによる管理遂行、一時離脱時の回路作成の紹介やマニュアルのe-Learning化、結露対策にベアハガー使用など、それぞれの施設の特徴をご紹介いただきました。
 
ディスカッションにおいてはIABP・IMPELLA導入条件および導入状況や医師との治療方針の交渉、 CDI校正間隔、回路交換指標、新人の独り立ちの基準など興味深く参考になる内容ばかりでした。