JaSECT 関東甲信越地方会ホームページLast updated  2025.8.29
日本体外循環技術医学会 関東甲信越地方会
JaSECT:The Japanese Society of Extra- Corporeal Technology in Medicine

2025年度 第1回勉強会の報告

 
Ⅰ.日 時:2025年6月21日(土) 13:30~16:40
Ⅱ.開催場所:日本医科大学 教育棟 講堂
Ⅲ.参加人数:170人(会員147人、非会員17人、学生6人)

現地:35人 Web:135人
Ⅳ.プログラム

 進 行:済生会横浜市東部病院 臨床工学部
    本間俊哉 技士/伊藤徹郎 技士

 
 今回の勉強会は、地方会では初の「ハイブリッド開催」となりました。 テーマは「体外循環操作前にどんな術前情報が必要か?」として、教育講演とシンポ ジウムの2部構成で開催されました。

 
1. 教育講演:『循環器疾患における術前エコー診断の重要性と最新知見』

社会福祉法人 三井記念病院 循環器内科 臨床検査部部長
田中 旬先生
 教育講演の前半は、弁膜症診療における心エコーの役割として、負荷心エコー(AS・ MR)とカテーテル治療における術中経食道エコー(TEE)ガイド(MR)、後半は今後の 新たな弁膜症治療(TR)について講演していただきました。

 
 講演の中では、弁膜症治療の選択肢が増える中で「心エコーによる正確な診断」をしてマイナスの要素を残さないこと、評価内容から手術適応の選択について、画像の提示とご自身の経験を交えながら分かりやすくご教示いただきました。
 
 まとめでは「超高齢化社会における弁膜症治療の需要増大」と「カテーテルによる弁膜症治療の急速な普及」、新しいデバイスが次々と登場しており治療戦略が変化している現状から、技術だけを研修して裾野だけが広がることの危険性を示唆され、高度な技術の維持には施設のセンター化が必要であるとの考えを示されました。

2. シンポジウム:『体外循環操作前に必要な術前情報は?』

施設発表:総合討論
湘南鎌倉総合病院 臨床工学部 :松井 章悟技士
(成人症例・大血管・MICS除く)
 
埼玉県立小児医療センター 臨床工学部 :小林 正幸 技士
(先天性心疾患症例)
 
かわぐち心臓呼吸器病院 臨床工学科:廣瀬 徹技士
(大血管・緊急症例)
 
国家公務員共済組合連合会 虎の門病院 臨床工学部:岡本 遼技士
(MICS 症例)

 
 シンポジウムでは、各施設の「体外循環操作前に必要な術前情報は?」について発表していただきました。総合討論では、術前情報での工夫についての議論を皮切りに、緊急症例で優先する情報は何か、血液データから判断することは何か、確認しておいて良かったデータ、チームで共有していることなど、ご自身の経験を踏まえて活発な意見交換が行われました。


進行:伊藤技士 本間技士
 
講演風景:田中先生
 
シンポジスト
松井技士 小林技士 廣瀬技士 岡本技士

第50回大会案内:丹木大会長
 
会場風景

 
今回の勉強会は、地方会では初の「ハイブリッド開催」に加え、参加登録管理に イベント管理システム「Peatix」を導入しました。
 
初の試みで、不手際があったと 思います。今回の問題点を検証して、改善を行なっていきます。皆様には、勉強会へ のご参加およびご意見等をいただけますと幸いです。よろしくお願いいたします。
以上


広報・情報係
小野 小林 初鹿野 神崎