JaSECT 関東甲信越地方会ホームページLast updated  2025.9.26
日本体外循環技術医学会 関東甲信越地方会
JaSECT:The Japanese Society of Extra- Corporeal Technology in Medicine

2025年度 第2回勉強会の報告

 
Ⅰ.日  時:2025年9月13日(土) 13:30~17:00
Ⅱ.開催場所:東京科学大学病院 歯学部特別講堂
Ⅲ.参加人数:120人(現地参加 48人、オンライン参加 70人、学生 2人)
Ⅳ.プログラム 

  進行:黒岩 清一郎 技士(埼玉県立循環器・呼吸器病センター)
     中林 将大  技士(埼玉県立循環器・呼吸器病センター)
 
 今回の勉強会は、「体外循環管理に必要な知識と術後評価」をテーマとし、シンポジウムと教育講演の2部構成で開催されました。
 
1. シンポジウム:『術後評価、どう行っていますか?』:施設発表/総合討論

 
- 葛西昌医会病院             臨床工学科  山田 将志 技士
- 東京大学医学部附属病院         臨床工学部  藤城 和樹 技士
- 横浜市立大学附属市民総合医療センター  臨床工学科  岩村 庸平 技士
- 信州大学医学部附属病院         臨床工学部  藤原 拓史 技士
 
 施設発表では、体外循環の術後指標として多く用いられている急性腎障害(AKI)の発症率だけではなく、研究されているバイオマーカーのL型脂肪酸蛋白(L-FABP)を指標として検討することや術後カンファレンスによる情報の共有の重要性についてが発表なされました。
 
 討論では、術後評価についての深掘りと「良い体外循環とは何か」という内容にも触れ、今後の体外循環を再考する機会となる内容でした。
 
2. 教育講演:『体外循環が惹起する、循環・呼吸・代謝の異常』
- 社会福祉法人三井記念病院  麻酔科部長  横塚 基 先生
         
教育講演では、体外循環技術認定士を保有する麻酔科医師の視点で、体外循環管理の管理と麻酔科医師とのコミュニケーションの重要性についてをご教示いただきました。
 
また、Take-home messageとして【体外循環に伴う生体反応、臓器不全などの様々な異常についてPerfusionistがリーダーシップを発揮し、外科医、麻酔科医とともに診断治療にあたる必要性を強調したい】と、手術チームとしての期待をいただきました。
 


進行:黒岩技士 中林技士
 
教育講演:横塚先生


シンポジスト
岩村技士 山田技士 藤代技士  藤原技士
 
会場風景
 

 今回の勉強会は、「体外循環管理に必要な知識と術後評価」をテーマとし、多くの方にご参加いただきました。「術後評価までは出来ていない」という声も聞こえてくる中で、皆様の臨床業務に参考とになる内容であったと考えます。
 
 関東甲信越地方会勉強会では、体外循環に関わる内容で知りたいこと、疑問に考えていることなど、参加された方が少しでも今後の業務に活かせるようなテーマで勉強会を開催していきたいと思います。皆様には、ご参加だけはでなく積極的に発言をしていただき、勉強会を盛り上げていただきたいと思います。
 
今後とも、勉強会へのご参加を心よりお待ちしております。

以上
 
広報・情報係
小野 小林 初鹿野 神崎