JaSECT 関東甲信越地方会ホームページLast updated  2025.2.19
日本体外循環技術医学会 関東甲信越地方会
JaSECT:The Japanese Society of Extra- Corporeal Technology in Medicine

2024年度  安全対策勉強会の報告

 
Ⅰ.日  時:2024年12月15日(日曜日) 13:30~16:30
Ⅱ.開催場所:日本医科大学 教育棟
Ⅲ.参加人数:69人(会員64人 非会員5人 )
Ⅳ.プログラム 

シンポジウム 司会
赤地 吏 技士(帝京平成大学)
配野 治 技士(千葉メディカルセンター)

 

教育講演 司会
児玉 圭太 技士(埼玉医科大学総合医療センター)

 
 今回は、関東甲信越地方会の新たな試みとして、安全対策による勉強会を開催しました。勉強会は安全対策に関わる内容として、シンポジウム形式『人工心肺における安全対策-各施設のこだわり-』と教育講演『医療安全に必要な法的知識と臨床工学への期待』を企画しました。
 

シンポジウム
『人工心肺における安全対策-各施設のこだわり-』 施設発表/総合討論
・ 東海大学医学部付属病院 木村 友康 技士
・ 群馬県立心臓血管センター 大澤 達弥 技士
・ 東京ベイ・浦安市川医療センター 初鹿野 夏気 技士
・ 榊原記念病院 田辺 克也 技士
 

 施設発表では、「誤投薬と人工肺のインシデント」「人工心肺回路の工夫とチェックリスト」「人工心肺回路のこだわりと教育のチェックリスト」「緊急対応」について、具体的な事例を交えながらお話しいただきました。
 
 総合討論では、「トラブルシミュレーションの実施頻度」から始まり、「安全対策で最も重視しているポイント」、「チェックリストの作成と活用方法」、「人工肺交換のタイミング」などについて、時間の許す限り行われました。
 
 シンポジウムからのメッセージとして、計画的かつ多職種でトラブルシミュレーションの開催とチームで安全についての情報共有が重要であるとまとめられました。参加者からは、今後の安全対策へのヒントになったと発言がありました。
 

教育講演
『医療安全に必要な法的知識と臨床工学への期待』 
虎ノ門病院 医療安全部 部長 中島 勧 先生

 
 教育講演では、医療機器の進歩が医療技術での発展に重要な役割を担ってきたか、また裁判に使用する言葉や司法手続きなどについてお話ししていただきました。
 
 私たち臨床工学技士に期待する役割として、「病院設備や医療機器導入を通じて病院経営への貢献」「医療機器の研究開発での主体的な関与」が挙げられました。これらを実現するためには、「自身の意識改革」が重要であるとメッセージをいただきました。
 

 
シンポジウム司会:赤地技士 配野技士

 

教育講演司会:児玉技士

 

シンポジスト:木村技士 大澤技士 初鹿野技士 田辺技士

 

 
教育講演:中島先生
 
第31回地方会大会案内 (長嶋大会長)

 
 勉強会では、体外循環に関わる内容で知りたいことやその他疑問についてなど、参加された方が少しでも今後の業務に活かせるテーマで開催していきたいと思います。
 

今後も勉強会へのご参加、何卒よろしくお願いいたします。

 

広報・情報担当幹事
小野 小林 初鹿野 神崎